旅行中の休み場とも言えるホテル。どこに泊まるかでもまた、旅は変わる
街の中を歩いたり修道院、展望台、レストランとどこへ行っても楽しめるポルトガル。ホテルに帰ってくる頃にはもうすっかり日も暮れて、明日の旅へと備える時間が待っている。そんな時間こそ、旅のハンドルが握られている。
美術館のようなホテル Pestana Palace Lisboa Hotel
テージョ川を一望するPestana Palace Hotelは、19世紀の宮殿を復元して利用した5つ星ホテル。一歩踏み入れば社交界のパーティーに招かれたような気持ちになる螺旋階段や絵画などの美術品が出迎えてくれる。あのマドンナがここのスイートに暮らしていたこともあるとか。
ロビーは部屋ごとに装飾ががらりと変わり、ホテルの中まで旅空間。ヨーロッパ調、アジア調と家具や絵画装飾品まで変わる。窓からの景色は同じテージョ川でも、立っている部屋でこんなにも空気が違って感じるものだとは、空間の力を感じる。ここに泊まったら外に出るよりもホテルの中をゆっくり旅したくなってしまいそう。
ホテルにチャペル
ロビーを抜けるとそこには教会が。マリア様にバラ窓、そしてオルガン。驚くことに、ここで結婚式を挙げることもできるのだとか。小さな教会なのがまたプライベートチャペルのような味わい。豪華だけれど静かに誓いをたてたい二人に。そのままホテルで披露宴、そのまま泊まってポルトガルを新婚旅行で巡るなんていうのも、夢のよう。
ガーデンウェディングもできる私有公園
年間を通して過ごしやすい気候が続くポルトガルは、庭の草花も四季を通して鮮やかに咲き乱れている。11月でも咲きほこるアジサイは日本人には馴染み深い花。朝の散歩にももってこいの庭は、石畳も花のような幾何学模様が並んでいる。一度は泊まってみたい憧れの五つ星ホテル。
リスボンの中心地、バイシャ地区にあるPestana CR7 Lisboa
ポルトガルの英雄といえば、サッカー選手クリスティアーノ・ロナウド。ペスターナ・ホテルグループとロナウド氏の共同経営によるホテルPestana CR7 Lisboaは、街の中心地コルメシオ広場から徒歩2分ほどのとても便利な場所にあるので、夜まで観光を楽しみたい人にはもってこい。
伝統的なリスボンの建物を改装して作られたこのホテルは、中に入ると外観の歴史的な建物の感じから一転して、カジュアルで若々しい空間が広がっている。赤と黒で彩られた一階はモーニングのテーブルに、日中はカフェ&バーになる。
全体を通してシャープな印象の館内とトイレの前の写真がとても印象的。
モーニングはビュッフェでポルトガルの名物、エッグタルトも並ぶ。
ハチ公ならぬ、ドン・ジョゼ1世の前で待ち合わせ?
Pestana CR7 Lisboaから徒歩数分で、みんなが集うコルメシオ広場に着く。広場の真ん中にそびえ立つ像は「ドン・ジョゼ1世の騎馬像」。にぎわう広場の中でも、この像の下にはひときわ人が集まっている。待ち合わせのメッカなのかも?と思いながらテージョ川のほうへ歩き進めると、ギター弾きのおじさんや若者の歌声が響いてくる。
ユネスコ世界遺産のベレンの塔は何度見ても美しい。ここに泊まったら毎日見に来てしまうだろう。ひとしきり味わったあとは夜の凱旋門も旅人を迎え入れるようなポーズに見えてくる。
場所
ペスターナパレスホテル、ペスターナCR7、コルメシオ広場、ベレンの塔、アウグスタ通りの凱旋門